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施工管理からファシリティマネジメントへの転職!広がるキャリアの可能性

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建設業歴15年の現役ゼネコン社員が送る
施工管理 × 転職

施工管理を続けるか、別の道に進むか悩んでいませんか?

施工管理の仕事は、やりがいがある一方で、体力的・精神的にもハード。
「もう少し長く働ける環境にシフトしたい…」
「経験を活かしながらキャリアチェンジしたい…」

そんな方におすすめなのが、ファシリティマネジメント(FM)という選択肢です。

現場管理で忙しいあなたに向けた記事ですので、ぜひ最後までご覧ください。

Contents
  1. ファシリティマネジメントとは?
  2. 施工管理とファシリティマネジメントの違いとは?
  3. ファシリティマネジメントのメリット
  4. ファシリティマネジメントのデメリット
  5. 施工管理経験者がFMで有利になるポイント
  6. 転職成功のためのポイント
  7. 向いている人は?
  8. なぜ施工管理からFMへの転職が向いているのか?
  9. FMに転職するとどんなメリットがある?
  10. 施工管理からFMに転職するには?
  11. 【まとめ】施工管理からファシリティマネジメントへの転職

ファシリティマネジメントとは?

ファシリティマネジメント(FM)とは、
建物や設備などの資産を、最適なコスト・安全性・快適性で維持・運用する仕事です。

具体的には、以下のような業務を担います。

  • 建物の維持管理(修繕・保守)
  • テナント対応・設備トラブル対応
  • 管理コストの最適化
  • 長期修繕計画の立案
  • サステナビリティ(省エネ・脱炭素)への対応

オフィスビル、商業施設、病院、大学、データセンターなど
あらゆる施設でFM人材が求められています。

施工管理とファシリティマネジメントの違いとは?

項目施工管理ファシリティマネジメント(FM)
目的建物を「作る」建物を「維持・活用する」
関わるタイミング新築・改修工事の期間中竣工後、建物の運用期間中
主な業務・工程・品質・安全・コストの管理
・職人や業者の手配、調整
・図面に基づく施工管理
・設備の点検・保守・修繕計画
・テナントや利用者の対応
・省エネ・コスト最適化の推進
働く場所建設現場(屋外中心)オフィスビル・商業施設など建物内
求められるスキル・施工図の理解
・現場での判断力・調整力
・安全や品質への高い意識
・建物・設備の知識
・マネジメント力
・コスト・資産管理のスキル
勤務スタイル・工期により不規則(夜勤・休日出勤も)
・体力勝負の側面も大きい
・比較的安定した勤務時間
・中長期的な視点が必要
やりがい建物が完成したときの達成感建物を長く快適に使えるように整える責任感

共通点もある!

  • 建築・設備の技術的知識を活かせる
  • 多くの関係者と連携・調整する必要がある
  • 安全・品質・コストのバランス感覚が求められる

つまり、施工管理の経験はFMにとって「即戦力」になり得ます。

キャリアチェンジのポイント

  • 「作る側」から「活かす側」へ視点を変える
  • ハード(建物)だけでなく、ソフト(人やコスト管理)にも関心を持つ
  • 施工管理で得た調整力・現場感覚を活かす

ファシリティマネジメントのメリット

① 働き方が安定しやすい

  • 夜勤や休日出勤が少なく、日勤メイン・土日休みのケースが多い
  • 長期的なスケジュールで動くため、突発的な残業が減る

② 継続的な業務で中長期の視点が持てる

  • 一つの施設・ビルと長く関わるため、改善や提案のやりがいがある
  • ユーザー視点で「快適な空間」を作ることが評価につながる

③ 幅広いスキルが身につく

  • 建築・電気・設備・防災など総合的な知識が必要
  • コスト管理・業者管理・資産運用など、ビジネス寄りの力も身につく

④ 施工管理経験が大きなアドバンテージ

  • 図面理解・設備知識・現場での調整力など、FM業務で即戦力
  • 修繕や小規模工事の判断もスムーズにできる

ファシリティマネジメントのデメリット

① 目に見える達成感は少ない

  • 建物を「作る」達成感とは違い、地道な改善・運用が中心
  • 成果がわかりづらく、やりがいを感じにくいことも

② 調整業務が中心で「手を動かす」仕事が少ない

  • 実際の工事や修繕は業者に委託
  • 「自分で現場を動かしたい」タイプの人にはやや物足りないかも

③ ビルや施設の仕組みを一から覚える必要あり

  • オフィスビル、病院、商業施設…それぞれ管理のポイントが違う
  • 建築知識だけでなく、法規・設備・ITツールなど新たな学習も必要

④ 給与水準は企業によって差がある

  • 大手企業のFM部門は安定しているが、中小では給与が施工管理より低いこともある
  • 管理業務中心である分、利益貢献が見えづらい業種のため

施工管理経験者がFMで有利になるポイント

① 図面・仕様書の読解力

  • 建築図面、設備図、施工図の理解ができる
  • FM業務では、修繕や改修工事の計画時に図面を正しく読み取る力が重要
    → 施工管理経験者は「図面を見るだけで現場がイメージできる」ため、業者選定や工事発注時に説得力のある判断が可能

② 工事・設備に関する技術的な知識

  • 空調、給排水、電気などのインフラ構造を理解している
    → FMでは設備管理・修繕計画・省エネ対応が多く、施工の知見がトラブル予防や改善提案に直結

③ コスト感覚・見積りの妥当性チェック

  • 見積もりの妥当性を感覚と経験で判断できる
    → FMでは業者からの見積もりを受けて選定・交渉する機会が多く、コスト管理スキルは非常に重宝される
    → 「相見積もりをどう取るか」「どこが高いか」の目利き力が武器に

④ 多職種との調整スキル

  • 現場で培った職人・設計・施主との調整経験が活きる
    → FMは社内(総務・経営層)と社外(業者・保守会社)との調整が日常
    柔軟かつ実務的な会話ができる人は即戦力

⑤ トラブル対応力・判断力

  • 現場でのトラブル対応経験がそのまま活きる
    → 設備不具合や突発的な修繕など、FMでも“現場力”が求められる
    → 施工管理のように「瞬時の判断」「代替案の提案」ができる人は評価されやすい

⑥ 工事発注・管理の知識がある

  • 発注業務、施工管理、納期・品質・安全の知識を持っている
    → FM業務では小規模な改修や修繕工事を自ら主導するケースも多いため、
    「誰に頼めばいいか」「どれくらいの期間で終わるか」「何に注意が必要か」を判断できるのは大きな強み

転職成功のためのポイント

① 自分の「強み」を整理する

施工管理の仕事は幅広く、以下のようなスキルが身についています。

  • 工程・品質・安全・原価管理の経験
  • 職人・設計・施主との調整力
  • トラブルへの対応力や現場の判断力
  • 建築・設備の専門知識や図面理解
ポイント

「どんな現場で、何を意識して動いてきたか」を具体的に振り返ることで、他業種へのアピール材料になります。

② 転職先で求められる能力をリサーチ

ファシリティマネジメントなど新しい職種では、求められる視点や役割が異なります。

たとえばFMでは…

  • 修繕や保守の計画力
  • コスト管理・予算意識
  • 社内外との調整・交渉スキル
  • 長期的視点での運用改善提案

ポイント

「施工管理の経験がどう活かせるか」**を意識して職務経歴書を作り込むことで、採用担当に伝わりやすくなります。

③ 職務経歴書は“変換力”が命

施工管理用語をそのまま使うと、異業種の採用担当者には伝わりません。

たとえば…

NG例(施工用語)OK例(一般向け表現)
工程管理スケジュール調整・進捗管理
墨出し現場での基準確認作業
是正指示問題点の発見と改善指導
ポイント

「誰にでも伝わる表現で、実績や役割を伝える」ことが鍵です。

④ 面接では“切り替え力”を見せる

面接では「なぜ施工管理から別職種に転職するのか?」を必ず聞かれます。ここで大切なのは…

  • ネガティブな理由ではなく、前向きな目的を伝えること
  • 施工管理の経験がどう役立つかを具体的に語ること
例えば...

「施工管理では現場の状況判断や関係者との調整に力を入れてきました。今後はその経験を活かして、施設全体の運用や維持管理といった上流の視点から関わりたいと考え、FM職を志望しています。」

⑤ 転職エージェントを活用して書類・面接対策を

施工管理経験者向けの転職支援に強いエージェントを利用することで、以下のようなサポートが得られます。

  • 自分に合う求人の紹介
  • 職務経歴書の添削サポート
  • 面接対策(想定質問・模擬面接)
  • 年収交渉や条件の確認代行
ポイント

「建築・不動産・FM業界に強い転職エージェント」を選ぶと、より具体的なアドバイスが得られます。

向いている人は?

向いている人の特徴理由
ワークライフバランスを重視したい日勤中心・休日安定
建築の知識を活かして長く働きたい中高年層も多く活躍
現場の判断力・調整力に自信がある維持・修繕の判断や関係者調整が多い
地道な改善・管理業務が得意派手さより着実な運用

ファシリティマネジメントは、施工管理の次のキャリアとして非常に現実的な選択肢です。
「作る」から「守る・活かす」へ視点を切り替えると、新しい可能性が広がります。

なぜ施工管理からFMへの転職が向いているのか?

1. 建築・設備の知識を活かせる

施工管理で得た図面読解・施工方法・材料知識・設備理解は、そのままFM業務で重宝されます。

2. 工程・予算・安全の管理経験が評価される

工事計画、見積作成、安全対策といった経験は、長期修繕計画や外注管理で活きます。

3. 現場対応力・調整力がそのまま強みに

突発トラブル対応や、多職種とのやりとりを経験している施工管理出身者は、「現場をわかっているマネージャー」として信頼されます。

FMに転職するとどんなメリットがある?

長く働ける環境

夜間工事や土日出勤が少なく、ワークライフバランスが整いやすい職場が多いのが特徴です。

管理職・マネジメントに進みやすい

施設全体の予算・人員を扱うため、企画や管理系のキャリアにスムーズにシフトできます。

サステナビリティに関わる仕事も増加中

近年は、CO₂削減・エネルギー管理・BCP(事業継続計画)など
社会的に意義のある分野への関与も可能です。

施工管理からFMに転職するには?

まずは求人情報をチェック

「設備管理」や「FM担当」「施設管理」といったワードで検索。
ゼネコン系・不動産管理会社・電力会社・サブコン系などが採用しています。

転職エージェントを活用するのも有効

特に「施工管理出身者を求めるFM求人」は非公開案件も多く、
建築・不動産系に強いエージェントを活用すると効率的です。

資格があると有利になることも

以下のような資格は転職時にプラスに働きます。

  • 建築物環境衛生管理技術者(ビル管)
  • 電気主任技術者(第2・第3種)
  • 建築・管・電気施工管理技士(資格維持も評価される)
  • エネルギー管理士
    など

【まとめ】施工管理からファシリティマネジメントへの転職

施工管理で培ったスキルや知識は、単に「現場を動かす」だけでなく、ファシリティマネジメント(FM)の仕事にも大いに活かせる力です。特に、現場での経験が豊富なあなたは、FMの職場でも大きなアドバンテージを持っています。

FMの仕事は、施設や建物を長期的に維持・運用することが主な目的です。そのため、短期的な工事の進行管理から、長期的な施設運営へとシフトすることになります。これは決して難しいことではなく、むしろあなたの現場での経験が、施設管理という視点においても活かせる場面が多いのです。

例えば、現場で鍛えた「スケジュール管理」や「安全管理」のスキルは、施設のメンテナンスや修繕計画を立てる際に非常に重要な役割を果たします。また、施工現場で身につけた「コスト意識」や「品質管理」も、FM業務においては欠かせない要素です。施設全体の運用コストを最適化するためには、これらのスキルが不可欠です。

さらに、施工管理を経験したことがあるあなたは、現場で働く人々とのコミュニケーション力や調整能力にも自信があるはずです。FMではさまざまな業者や関係者と連携し、施設の運用を効率的に進めるため、あなたの「調整力」や「問題解決能力」は大いに役立ちます。

もちろん、施工管理からFMへ転職するには、新たな知識や視点を得る必要もありますが、施工管理のバックグラウンドを持つことで、FM業務の本質を素早く理解し、実務に活かすことができるでしょう。特に、施設の運営においては、建設の経験があることで、より深い視点で運用改善やコスト管理ができる点が大きな強みです。

転職後のキャリアパスも非常に魅力的です。長期的に安定した職場環境で、プロジェクトマネジメントや上級管理職としてのキャリアアップのチャンスが広がります。また、建物全体を管理する役割を担うため、仕事の幅も広がり、より戦略的な視点で施設運営に携わることができます。

もし、「現場から少し離れた仕事をしてみたい」「もっと戦略的な仕事をしてみたい」という気持ちがあるなら、施工管理の経験を活かしてファシリティマネジメントの世界へステップアップすることは、非常に理にかなった選択です。建物を「作る」ことから、「育てる」ことへと仕事の幅が広がり、キャリアとしても大きな成長を遂げられるチャンスです。

施工管理の経験は決して無駄にはなりません。むしろ、FM業務の中でその力を発揮することで、より深い満足感とやりがいを感じることができるでしょう。新しいキャリアに踏み出す準備が整ったなら、ぜひファシリティマネジメントへの転職を検討してみてください。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ABOUT ME
リガ
リガ

転職コーディネーター
「施工管理の転職方法」を発信

建設業界歴15年

30代の大手ゼネコン勤務
妻と猫1匹との3人暮らし

〜 保有資格 〜
  ・一級建築士
  ・宅地建物取引士
  ・1級建築施工管理技士
  ・1級管工事施工管理技士  
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