施工管理からビルマネジメントへ！転職成功のポイントとキャリアの違いを徹底解説

建設業歴15年の現役ゼネコン社員が送る

施工管理 × 転職

施工管理の仕事は、現場監督として建設プロジェクトを成功に導く重要な役割を担っています。しかし、長時間労働や休日出勤の多さから、「もう少し落ち着いた働き方をしたい」と考える方も多いでしょう。そこで注目されるのがビルマネジメント（BM）への転職です。

施工管理とビルマネジメントでは、仕事内容や求められるスキルが異なりますが、施工管理の経験を活かして転職することは十分可能です。本記事では、両職種の違いや、転職成功のポイントについて詳しく解説します。

施工管理とビルマネジメントの違い

仕事内容の違い

施工管理は建設プロジェクトの完成を目指す業務であるのに対し、ビルマネジメントは建物が適切に運用・維持されることを目的としています。

労働時間・働き方の違い

施工管理はプロジェクトの進行状況に左右されるため、休日出勤や長時間労働が発生しがちです。一方、ビルマネジメントは定時勤務が基本で、夜間・休日対応は緊急時のみというケースが多く、ワークライフバランスを取りやすいのが特徴です。

求められるスキルの違い

施工管理では、建築・設備の知識に加え、工程管理や職人との調整スキルが求められます。一方、ビルマネジメントでは、建物の維持管理に関する知識や、テナントとのコミュニケーション能力が重視されます。

ビルマネジメントのメリット・デメリット

メリット

• ワークライフバランスが改善される
• 長期的なキャリアを築きやすい（安定した需要がある）
• 建物の維持管理の専門家としてスキルを活かせる

デメリット

• 施工管理より給与が低いことがある
• 緊急対応が発生することも（設備トラブル対応）
• 大規模修繕や工事の際には業務量が増える

施工管理経験者がビルマネジメントで有利になるポイント

施工管理の経験は、ビルマネジメントにおいても大きな強みになります。特に、以下の点で有利に働きます。

• 建築・設備の知識がある → 修繕計画や改修工事の際に適切な判断ができる
• 工事の進め方を理解している → ビルオーナーや協力会社との調整がスムーズ
• コスト管理の経験がある → 修繕や設備更新の際に、コストパフォーマンスを意識した提案が可能
• コミュニケーション力がある → テナントやオーナーとの折衝に活かせる

特に、修繕工事の発注や工程管理のスキルは、ビルマネジメントにおいても重宝されます。

転職成功のためのポイント

必要な資格

ビルマネジメントでは、以下の資格があると転職で有利になります。

• 建築物環境衛生管理技術者（ビル管）：一定規模以上のビルの管理には必須
• エネルギー管理士：電力消費の最適化に関わる業務で活用
• 第二種電気工事士：設備管理の実務で役立つ
• 宅地建物取引士（宅建）：不動産管理業務と関連性が高い

資格がなくても転職は可能ですが、持っていると給与面やキャリアアップで有利になります。

求人の探し方

• 転職サイトを活用（リクナビNEXT、doda、マイナビ転職など）
• ビル管理会社の中途採用情報をチェック（三菱地所、東急コミュニティー、野村不動産パートナーズなど）
• 転職エージェントを利用（施工管理経験者向けの特化型エージェントもあり）

面接対策

• 施工管理で培ったスキルをアピール
  • 例：「施工現場での工程管理経験を活かし、ビルの修繕計画を適切に進められる」
• ビル管理の知識を事前に学ぶ
  • 例：「設備管理の基本的な流れを理解し、オーナーとの折衝をスムーズに行える」
• ワークライフバランスを理由にする場合は、前向きな表現を
  • NG：「施工管理はキツいからやめたい」
  • OK：「建物を長期的に管理する立場で経験を活かしたい」

まとめ

施工管理からビルマネジメントへの転職は、働き方の改善や長期的なキャリア形成の観点で魅力的な選択肢です。ただし、施工管理とビルマネジメントでは業務内容や求められるスキルが異なるため、事前に情報収集を行うことが大切です。

施工管理の経験を活かしつつ、必要な資格取得や面接対策をしっかり行えば、転職成功の可能性は高まります。自分に合ったキャリアを見つけ、より良い働き方を実現しましょう！

リガ

転職コーディネーター

「施工管理の転職方法」を発信

建設業界歴15年

30代の大手ゼネコン勤務
妻と猫1匹との3人暮らし

〜 保有資格 〜
　　・一級建築士
　　・宅地建物取引士
　　・1級建築施工管理技士
　　・1級管工事施工管理技士